横山ゆかりちゃん事件が再び注目を集めている。
21年の月日を経て、未だに犯人逮捕の手立てがない半ば迷宮入り事件の様相を呈している。
かつては実は犯人は女性ではないか?とか、あらゆる推理が立てられたが、実は作家の清水潔が犯人を特定しているのだ。
そして、その犯人につけられた異名は『ルパン』というのだが・・・。
横山ゆかりについて
1996年7月7日午前10時半ごろに、群馬県のパチンコ屋で当時4歳の少女・横山ゆかりちゃんが失踪。
両親と供にパチンコ屋の店内で遊んでいた際、僅か10分の空白の後に忽然と姿を断った。
警察に通報し、機動隊員が70名動員し、横山ゆかりちゃんの捜索が広範囲に渡って行われたが、全く消息がつかめなかった。
パチンコ屋の防犯カメラには、横山ゆかりちゃんを連れ出そうとするサングラスの男の姿を捉えていた。
日本全国にこの男の詳細と、横山ゆかりちゃんの身柄を確保するための、情報提供を呼び掛けていたが、現在に至るまで有力な情報がないままだ。
だが、横山ゆかりちゃんの犯人を、独自におってほぼ特定している人物がいる。
それが、ジャーナリストの清水潔だ。
横山ゆかりちゃん事件の犯人を清水潔が・・・
清水潔は数多くの迷宮入り事件の犯人を、独自の取材で特定していることでも有名な伝説の記者である。
中でも有名なのが【桶川ストーカー事件】であり、実は警察よりも早く犯人に辿り着いていた記者である。
そんな清水潔は未解決事件として名高い横山ゆかりちゃんの事件は、実は【北関東連続幼女誘拐事件】の一端であるとしている。
1979年8月から端を発し、1996年7月の横山ゆかりちゃん事件を最後に、犯行が途切れたこれらの事件の犯人の名前を清水潔は【ルパン】として、現在も尚、犯人が野放しにされている状況に警鐘を鳴らし続けているのだ。
横山ゆかりちゃん事件の犯人は女ではなくルパン
横山ゆかりちゃんを誘拐した犯人の画像や! こいつ他にもさらっているらしいど?! 発作か~! https://t.co/ZxDKHvcCi8 pic.twitter.com/2IDhmj5RrO
— トレンド情報局 (@sougosien13) 2017年7月2日
横山ゆかりちゃん事件の犯人は女であるとかの、全く見当違いの推理などもあった。
中にはテレビ番組の霊能者が語った霊視による犯人推測を支持するメディアや人物の多い。
だが、前述した清水潔の公開した著書【殺人犯はそこにいる】の中に書かれていた内容は、非常に真実を浮かび上がらせていると思われる。
【北関東連続幼女誘拐事件】とは?
栃木県足利市と群馬県太田市を跨ぐ半径10キロメートル圏に於いて、1979年から1996年に到るまでに起こった5件の幼女誘拐事件を、同一犯によって起こされた連続性のある幼女誘拐事件という風に捉えて命名されたもの。
・福島万弥ちゃん事件
1979年8月3日、栃木県足利市内で自宅に隣接する神社から当時5歳だった福島万弥ちゃんが姿を消したもの。行方不明から6日後に河川敷で遺体が発見された。外傷はなく窒息死だった。
・長谷部有美ちゃん事件
1984年11月、栃木県足利市内のパチンコ店からは当時5歳だった少女が誘拐され、その1年4カ月後、行方不明になったパチンコ店から2キロメートルほど離れた市内の畑から遺体で発見された。白骨化した状態での発見だった為、死因も特定されなかった。
・大沢朋子ちゃん事件
1987年9月、群馬県太田市(旧尾島町)で当時8歳だった少女が公園で姿を消し、後に河川敷で遺体が発見された。・松田真美ちゃん事件(菅家さん冤罪事件)
1990年5月2日、栃木県足利市内のパチンコ店から当時4歳だった少女が誘拐され、翌日、河川敷で遺体が発見された。
・横田ゆかりちゃん事件
1996年7月、群馬県太田市内のパチンコ店から当時4歳だった少女が防犯カメラに映った男に誘拐されたとして現在も捜査が続いている行方不明事件。
共通しているのは、幼児を標的にしていることと、パチンコ屋で誘拐が行われていること。
遺体が発見された現場は河川敷の草むらの中、そして清水潔が指摘している共通項として、被害者の顔は丸顔が共通しているという。
清水潔は著書の中で、既にルパンと仇名がつけられた男性は、DNA鑑定を行っており、一時は完全一致が認められたものの、別の鑑定士が鑑定した際に不一致となったことから、警察が事件の解決に動いてくれない実情に危惧していたのだ。
一つ一つの事件には非常に長いスパンがあるが、3年から5年の間に起きている誘拐事件である。
だが、横山ゆかりちゃんの事件から【ルパン】なる疑わしい男が浮かび上がって、DNA鑑定などの調べがあった。
そして、それらで逮捕に至らなかったが、それ以降は類似犯行という意味で、幼女が誘拐されていないというのは、如実にルパンが犯人だったと示していると感じるが・・・。
おわりに
横山ゆかりちゃん事件の犯人は実は清水潔や、その関係者は特定していたのだ。
しかし、他の誘拐事件で冤罪として捕まった人物の問題や、その他の推理における女説などで、真実が握りつぶされている感が拭えない。
21年経った現在でも遺族は彼女の行方を捜し続けており、犯人を曝け出そうとしている。
結果はどうであれ、納得のいく形で結論を導き出すことが重要であると感じるが・・・。