スマイリーキクチは以前に綾瀬コンクリート事件に関わっていたとして、執拗な誹謗中傷に晒された。
これにより大きく人生を狂わされたコメディアンだが、それには元刑事の北芝健も大きく関わっているという。
スマイリーキクチと元刑事の北芝健の関連性を紐解いてみよう。
スマイリーキクチについて
【名前】 スマイリーキクチ
【本名】 菊地聡(きくちさとし)
【生年月日】 1972年1月16日
【星座】 やぎ座
【年齢】 45歳
【出身地】 東京都足立区
【血液型】 O型
【所属】 太田プロダクション
【デビュー】 1993年
専門学校在籍時に同級生と行ったパフォーマンスが評価されたことが切欠で、芸能界入り。
1993年に専門学校の友人とお笑いコンビ【ナイトシフト】を結成し、テレビ朝日のお笑い番組に出演。
相方が引退したことにより、ソロのコメディアンとして活動することになる。
静岡県のローカル番組などに拠点をうつし、韓国俳優のペ・ヨンジュンの物真似で人気者となった。
しかし、ネット上において、後述する綾瀬コンクリート事件の加害者という根も葉もないデマにより、仕事を失った過去がある。
これは後にスマイリーキクチ中傷被害事件として、大きくメディアにも取り上げられた。
2011年6月20日に一般女性と結婚し、2016年6月8日に第1子が誕生。
2017年3月5日、再びスマイリーキクチに対して、ネット上での殺害予告が発生。
予定していたNHKの番組を急遽中止になり、現在に至る。
スマイリーキクチとコンクリート事件
1988年11月から1989年1月にかけて発生した日本少年犯罪史上最も陰惨な事件である綾瀬コンクリート事件。
この事件の主犯の少年加害者たちは逮捕され、服役しているが、少年法の適用により釈放された者もいる。
また、実際に関わった少年たちは、無数にいると噂されており、その全ては起訴も尋問すらされていないという隠れた事実がある忌まわしい事件。
スマイリーキクチは前述したプロフィールから分かるように、コンクリート事件が起きた足立区の出身である。
そして、加害者少年たちと同世代の人間であったことから、1999年頃から事件に関わっていたとされて、執拗な誹謗中傷に遭っていた。
中には殺害予告までされており、警察に相談を試みるも当時はネット犯罪の立件が難しく、相手にされない状況が続いていた。
その誹謗中傷は事実のように扱われて、芸能活動にも支障が出る始末であり、スマイリーキクチは精神を病むこともあったという。
しかし、スマイリーキクチの諦めない態度に、ついに警察は動き出し、2008年9月から2009年1月にかけて、スマイリーキクチをネット上で中傷した犯人19人が検挙された。
そして、スマイリーキクチがコンクリート事件に関与しているとネットユーザーが思い込んだ理由が元刑事の北芝健の著書の記述が原因の一つであったという。
スマイリーキクチと元刑事・北芝健の関係
北芝健は元刑事であり、公安警察に配属されて、外国の要人の警護などもしていた人物だ。
警察を退職後は犯罪学の講師や、テレビコメンテーターなどをし、作家活動も行っている。
スマイリーキクチのネット上の誹謗中傷に拍車をかけたとして、問題視されたのは北芝健の著書【治安崩壊】の記述だ。
少年グループの一人は刑期を終えた後、2004年7月、再び、恐喝事件を起こして逮捕された。
もちろん社会に出てきたのはこの一人だけではない。一足早く出てきた別の男は、お笑い系のコンビを組んで芸能界でデビューしたという。
引用:北芝健・著書【治安崩壊】2005年より
著名な元刑事による北芝健の影響力を受けて、更にスマイリーキクチがコンクリート事件の加害者の一人であったと誤認されたと言われている。
スマイリーキクチは北芝健の著書の記述に気づいたのは、2008年頃であり、北芝健と本の販売元である河出書房に訴訟を起こした。
しかし、北芝健と河出書房は真っ向から反論。
記載された文章から一般読者がキクチ氏をコンクリ事件の犯人と認識することはないため、出版差し止めと謝罪広告を拒否する。
スマイリーキクチと元刑事の北芝健のこうした訴訟問題は、結果的には暗礁に乗り上げた状態で忘れ去られたのだった。
おわりに
スマイリーキクチは現在、再びネット上において殺害予告を受けていることを明らかにした。
以前のコンクリート事件の加害者であるかのような誹謗中傷事件と同じ様に、犯人はいずれ特定されるだろう。
余談であるが、元刑事の北芝健は経歴詐称疑惑があり、現在はそういった理由からかどうかは定かではないが、メディアの出演依頼もなく、その活動内容はベールにつつまれている。