キラーカーンという元プロレスラーを憶えているだろうか?
幾多の名勝負を作り上げたプロレス界のレジェンドの現在は居酒屋経営に人生を賭けている。
キラーカーンを応援する意味も含めて、彼のこれまでと最近を見ていこう。
キラーカーンとは?
本名は小澤正志といい、1947年3月6日に新潟県燕市で出生。
元々は力士・越錦として、土俵に上がっていたが廃業し、プロレスの道に進む。
身長195cmの巨体は瞬く間にプロレスのリングで発揮されて、悪役レスラーとして人気を博した。
伝説のプロレスラーの1人であるアンドレ・ザ・ジャイアントとの死闘は今でもプロレスファンの間で語り継がれる名勝負だ。
リングの裏側ではアンドレが絶賛するほどの機転をキラーカーンは効かせて、絶大な信頼を得た。
この試合が切欠でキラーカーンは日本人で数少ない国際的な成功を収めたレスラーとなった。
プロレスラーとしては16年のキャリアを重ねた後に、惜しまれつつも引退を決意し、その後は生活の為に居酒屋経営に乗り出す。
キラーカーンの選んだ道は居酒屋
キラーカーンその巨体とは裏腹の気さくな人柄から芸能関係者に愛されており、タレントとしてもしばしばメディアに出演する。
が、彼はプロレスラー引退後の1988年に新宿に開業した【スナック カンちゃん】のオーナーとなった。
その後は店を移転し、力士時代の経験を活かして、ちゃんこをもてなす居酒屋【ちゃんこ居酒屋 カンちゃん】を歌舞伎町に開業し、大人気居酒屋となった。
キラーカーンは3度も居酒屋を潰している
オーナーであるキラーカーン自らが接客もするということで、経営する居酒屋は繁盛し、度々、テレビやマスコミに取り上げられたりもした。
繁盛した勢いに乗じて、足立区の綾瀬にも2号店を出すものの、2000年以降の不景気の波に飲まれたことが原因で売り上げは落ちて、2012年に綾瀬の居酒屋を閉店。
そして、2015年9月・かつての繁盛店だった【ちゃんこ居酒屋 カンちゃん】も閉店してしまった。
すぐに同じ歌舞伎町に【歌謡居酒屋 カンちゃん】を開店するも、1年の短い営業でこれも閉店。
キラーカーンの居酒屋に対する想い
居酒屋を2度も閉店させているキラーカーンだが、2016年9月14日に、再び居酒屋を開業。
場所は再び新宿を選び、百人町(新大久保)で【居酒屋 カンちゃん】をオープンさせたのだ。
居酒屋などの飲食業を個人が経営していき存続させるのは、今の時代はかなりのリスクであることはお分かりだろう。
圧倒的な資本力が無ければ、飲食業、特に居酒屋のみで生き抜くというのはリスキー過ぎるという声もあるくらいだ。
しかし、キラーカーンは近い距離の客との交流や、居酒屋営業の楽しさと辛さに、どっぷりと浸かって生き甲斐を見出しているのだろう。
御年69歳という高齢ではあるが、生涯現役を貫くという覚悟を胸に、今でも経営する居酒屋に毎日、訪れて接客などをして客を沸かせているのだとか?
是非、新宿に行くことがあったならば、立ち寄ってみたい居酒屋ですよね。