黒木昭雄は他殺ではない! 真相は全て岩手事件と遺書にある

黒木昭雄は9年前に自殺した警察ジャーナリストであり、筆者も非常に好きだった人物である。

 

近年、某YouTuberの動画コンテンツによる影響で、その疑惑の死に注目が集まり、他殺説を助長するかのような意見が俄かに巻き起こった。

 

しかし、他殺説は所謂、真相ではないのだ。

 

黒木昭雄が最後に多額の自費と労力を投じて、真相を追求していた岩手事件が一つの切欠になったことは間違いないのだが・・・。

 

黒木昭雄が他殺であるという根拠は?

黒木昭雄は【警察ジャーナリスト】という肩書の通り、元警視総監賞を23回受賞している元警察官である。

 

だからこそ警察内部の腐敗した状況を見るに見かねて、退職して外から警察組織を変えていこうと思った男なのである。

 

警察の怠慢や組織的な隠蔽工作などが背後で起きたと思われる凶悪事件を、独自の視点から取材して暴露していた。

 

その結果、いつしか黒木昭雄は自らこう口癖を周囲に漏らす様になった。

 

俺が死んだら、警察に殺されたと思ってくれ。

 

これが口癖であった為に、実際に黒木昭雄が自殺によって亡くなったことによって、多くの人間がその死に不信感を抱いたのである。

 

黒木昭雄は2010年11月に自殺

黒木昭雄は2010年11月2日に千葉県市原市今富の寺院の駐車場に停められた車内で遺体となって発見された。

 

後部座席には燃えた練炭があったことから、練炭自殺によるものと警察は断定する。

 

しかし、黒木昭雄は死の直前には探偵事務所を開業したり、痴漢冤罪によって自殺した原田信助さんの母親を支援する活動も行っていた。

 

こういったことから、その自殺に疑問を持つ人間が更に多くなったのである。

 

当時、筆者も黒木昭雄が自殺したという報道を聞いて、俄かには信じられなかったし、間違いなく警察、もしくは岩手事件に関わる何者かの犯行では?と勘繰ったのだが。

 

他殺説を信じたり、自殺を疑う人々の心情はよく分かっているが。

 

黒木昭雄が追っていた岩手事件とは何なのか?

岩手事件とは2008年7月1日に発生した殺人事件であり、黒木昭雄の運命を決めた事件としても有名である。

 

この事件は非常に複雑であるために、簡略化して記すことにする。

 

佐藤梢さんという当時17歳の少女の遺体が、岩手県・川井村の山奥に流れる河川で発見された。

事件直前の6月28日に佐藤梢さんを呼びだしていた小原勝幸(当時28歳)を重要参考人として調査を開始する警察。

しかし、小原勝幸は7月3日に岩手・鵜の巣断崖に所持していた財布や煙草などを残していた。

当初、鵜の巣断崖から飛び降りた為に自殺したと見られていたが、遺体が上がらなかった為に、警察はこれを偽装自殺をして逃亡したと判断。

7月29日、警察は小原勝幸を全国指名手配し、10月31日には捜査特別報奨金制度に指定された。

しかし、現在も小原勝幸は逮捕どころか見つかっておらずに、事件は迷宮入りしたままになっている。

 

黒木昭雄はこの事件を1年半もの間、追跡しており、岩手事件は実は警察の捜査ミスがあったとしていた。

 

そして、実は佐藤梢さんを殺したのは小原勝幸ではなく、別の人物であることを独自の調査で突き止めていたと思われる。

 

ところが警察はそれを知りながらも動こうとはせずに、あくまで小原勝幸が犯人であるということで事件の終息をはかっていたようだ。

 

黒木昭雄は真相を追求せずに、あくまで岩手事件の初動捜査ミスを隠蔽し続けようとする岩手県警・久慈署に対しての怒りを露わにしていた。

 

加えて小原勝幸にかけられた懸賞金は、国民の税金によって賄われるものであることも言及していた。

 

黒木昭雄の1年半にも及ぶ取材活動と、佐藤梢さんの遺族と小原勝幸の肉親たちが協力し合って、久慈署に再捜査の要求をするという前例がない展開を見せる。

 

ところがメディアはこれだけの騒動になっているにも関わらずに、取り上げたテレビ局はテレビ朝日のみであった。

 

これによって黒木昭雄は当時の警察の姿勢と、マスコミやメディアの姿勢に絶望していたと思われる。

黒木昭雄の遺書の内容と疑惑

黒木昭雄の遺書の全文は公開されていないが、それを読んだ者達の意見は口を揃えて本人が書いたものであると断言している。

 

遺書はワープロで書かれたものである為に、それに対しても疑問を持つ一般人などは多かった。

 

しかし、遺書の内容は黒木昭雄本人でなければ書きようがないものであったのだ。

 

ワープロで書かれたものであったが、遺書は複数あり黒木昭雄本人の署名がされているものであった。

 

複数あったのは、妻宛てや仕事上で付き合いのあった者達宛てという形で分けていたからである。

 

遺書の内容は当時、黒木昭雄と関わったジャーナリストたちが断片的に後悔している。

 

妻宛ての遺書には

人生を全うしてほしい

と、書かれていたと、黒木昭雄の妻が手記に残している。

 

元週刊朝日編集長の山口一臣は、亡くなった黒木昭雄を取り上げたライブ配信で遺書の一部の内容を公開している。

私にはこれから行くところに会いたいヤツが一杯いるんだ。 一番最初に会いたいヤツは佐藤梢に会いたい。 誰に殺されたのかを聞きたい。

と、書いてあったという。

 

その他、家族に対して自分が死んでからの後の指示も明確に書いてあったということ。

 

あくまで計画的に自殺をしたというのが、黒木昭雄と深く関係していたジャーナリストたちが言うことである。

 

そして、黒木昭雄の息子が断言している。

父の死について多くの方が疑問に思われていると思いますので、この場を借りて説明させていただきます。
まず、自殺か他殺かという疑問についてお答えします。間違いなく自殺です。
遺書の偽造なんて簡単にできるのではないか?」とか、「遺書があれば何でも自殺になるのか?」という書き込みを目にしました。
しかし自殺であることに間違いありません。
遺書のデータは親父のパソコンにありました。
また、親父の字で手書きのサインもありました。
そして、私をはじめ数人の人に送った最後のメールは、生前、親父が口癖のように言っていた内容です。
あの遺書やメールは親父にしか書けません。
脅されてやらされたのでは?」という意見もありましたが、親父を知っている人なら分かると思いますが、あの黒木昭雄が脅されて遺書なんか書くと思いますか、また殺されると思いますか?それは絶対にありえません。
引用:黒木昭雄『たった一人の捜査本部』2010年11月17日投稿文より 黒木昭成氏によるブログ投稿記事

では、何故、黒木昭雄は自殺しなければならなかったのか?

 

黒木昭雄の死の真相とは?

黒木昭雄が何故、自殺に及んだのかにおいてだが、様々な要因があると思われる。

 

経済的に困窮しており借金もあったのは事実であり、うつ病を患っていたということもある。

 

やはりその自殺の動機というのは、岩手事件の一年半にも及ぶ取材活動があり、黒木昭雄はこう言っていた。

 

『ジャーナリスト生命をかけた最後の事件』であると。

 

しかし、前述した様に警察はおろか、マスコミの多くは岩手事件を取り上げようとはしなかった。

 

これにより最後の手段として、黒木昭雄は自らの死と引き換えに多くの人間が岩手事件に関心をもってくれるようにしたというのが真相である。

 

そしてそれによって警察組織がたった一ミリでも変わってくれることを切に望んでいた上の自殺であったと思うのだ。

 

一般人の考えからすれば、死んだら全て終わりであるという考えだろうが、それだけ純粋に岩手事件と警察の今後の在り方を見ていたジャーナリストであったのだ。

 

おわりに

黒木昭雄の他殺説を否定する様な記事であったが、遺書の内容と岩手事件の概略などを簡単に混ぜながら、死の真相について触れてみた。

 

筆者は以前からジャーナリスト・黒木昭雄が一番好きであり、彼の著作は全部、所有して読んでいる。

 

特に好きなのはフィクション小説であるが『臨界点』であるが、正に自身の未来を暗示するかのような内容であった。
(小説では警察関係者に主人公は殺害されるのではあるが)

未だに私はもう更新されない黒木昭雄のTwitterやYouTubeチャンネルをフォローし続けているし、たまに消え去った黒木昭雄のブログ【たった一人の捜査本部】を読んでいる。
(Yahooブログ上であったが、WebArchiveに保存されている)

おそらく黒木昭雄以上に関心を引くジャーナリストが現れることも無いとは思うくらいに唯一無二の人物であったと感じている。

 

いずれ岩手事件のことなども記事にする予定である。

 

大手メディアなどが書けないようなことも鋭く書いていこうとは思っているが、いつになるかは定かではない。

 

何故ならば、犯人とされ闇に葬られた可能性が高い小原勝幸を追い込み恐喝、事件と無関係ともいえる2人の佐藤梢をも追い込んだ男。

 

その男はZ氏と言われているが、この人物の実名も特定できており、当サイトにも多数の情報が寄せられている。

 

だが、残念なことにこのZ氏は黒木昭雄の追求もかいくぐり、司法の捜査の手も免れて、法的には何の裁きも受けていない一般人だからだ。

 

しかし、黒木昭雄に遺書をかかせて自殺に追い込んで、真相を謎に満ちた不可解な事件である岩手事件にはかかせない最重要人物がZ氏。

 

だが、Z氏は岩手事件を皮切りに、ひっそりと息をひそめて暮らしているという情報も寄せられている。

 

当サイトとしてはZ氏がこの世に何の影響も及ぼさない実在・存在になった時に全てを記していきたいとは思っている。

>2017年約3000万PVマークした当サイト

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