プミポン国王が崩御したが、そうなるとタイの王位は息子のワチラロンコン皇太子に継承される。
しかし、国際情勢に明るい人々は息子が国王になると、タイは確実にヤバイという。
果たして、それは何故なのだろう?
プミポン国王の息子
プミポン国王には4人の子供がいるが、内3人は女性。
基本的に女性であっても王位の継承権はあるものの、長女のウボンラットは海外の人間と結婚した為に王位継承権はない。
三女のチュラポーンは王族ではない男性と結婚したので、これも王位継承権からは外された。
次女のシリントーンは王女として、王位継承権がある。
だが、次期国王として即位するとされると、ほぼ決定の息子の長男・ワチラロンコン皇太子。
彼には国王としての器はなく、もしも国王になったらタイはかなり危険になると言われていた。
さて、それは何故なのだろう?
プミポン国王の息子の痛い過去
プミポン国王の息子・ワチラロンコン皇太子は過去にスキャンダルを度々起こしている。
代表的な事柄を挙げてみよう。
・ペットの為のパーティーを開いた席で、3番目の嫁とあられもない姿でいるビデオが世界に流出した破廉恥な不祥事を起こす。
・ ギャンブルで多額の借金をしたワチラロンコン皇太子は、タイの実業家にそれを肩代わりさせた。
・自身の親衛隊の権限を大幅に拡大し、他の兵士と明らかな差別化をはかる。
皇太子としてあるまじき行為を開き直ったかの様にやってのけるプミポン国王の息子が王位につくことを疑問視するのは当然かも知れない。
息子・ワチラロンコン皇太子の謀略
またプミポン国王の息子・ワチラロンコンは過去に王位継承権を持つ妹のシリントーン王女の存在を、煙たがっていたと思われる箇所があった。
前述した親衛隊の権限を大幅に拡大したのも、シリントーン王女を崇拝するタイの一部の軍の影響力を恐れたからだと囁かれていた。
シリントーン王女はワチラロンコン皇太子とは対照的に、王族の名に恥じない様に慈善活動に積極的に取り組んでおり、タイの国民は実はシリントーン王女が国王に即位して欲しいと願っているのだという。
タイでは息子のワチラロンコン皇太子と違い、シリントーン王女は【聖人】と言われ、タイ国民やタイの軍関係者からは絶大な支持を得ているのだ。
プミポン国王の息子がタイ国王になったら終わり?
ワチラロンコン皇太子が国王になると、タイは終了すると以前から言われていたが、プミポン国王の崩御により、それは現実のものとなった。
中にはいずれタイはシリントーン王女とワチラロンコン皇太子との間の内戦が起きそうだというゴシップもあったりするくらいだ。
そして、プミポン国王が70年間、守り続けて来たタイを息子がつげば暴君となり、崩壊させるだろうという見方もある。
日本の外の話ではあるが、タイと日本は政治的にも密接な繋がりがある関係。
日本の企業はタイに4500社も進出しており、タイは日本人の旅行先としてもメジャーな国。
そしてプミポンが国王だった時から、日本とタイは非常に友好的な外交関係だった。
世界最長の在位を誇り人気を博していたプミポン国王が崩御し、息子が王位を継承することが確実視された現在、日本への影響を懸念する状態になったわけだ。
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