南スーダンに派遣中の陸上自衛隊に、国連平和維持活動(PKO)の一環として、【駆け付け警護】の任務が加わった。
この駆け付け警護に関して、様々なメディアで取り上げられているが、その問題点や装備の違いは何だろうか?
分かり易くまとめてみよう。
駆け付け警護とは?
現在、日本の自衛隊は世界のあらゆる後進国などをメインに支援活動を行っている。
今回、南スーダンの自衛隊に【駆け付け警護】の任務が政府から加えられたが、南スーダンは武装集団がいることで戦闘の危険性があることが懸念されていた。
つまりPKOで活動している自衛隊が、協力している他の国の支援部隊や民間人が危険に晒されている時と場所に、駆け付けて武器を使用して救助をするというもの。
今まではあくまで戦闘になったら応戦するという形・・・それも極力、抑えるという印象だったが、これからは日本の自衛隊も戦闘に積極的参加することになるということだろう。
駆け付け警護の問題点
兼ねてよりPKOにおいての駆け付け警護が国内で議論されていたが、現在、それが閣議決定したわけだ。
これまで駆け付け警護が決定した場合の問題点は、様々な箇所から指摘されていた。
自衛隊は守る為の戦闘しか法律によって認められていないが、駆け付け警護の場合は南スーダンの住民などに外部の民兵などによって危険性があった場合には、自衛隊は発砲しなければならないこと。
これは正当防衛にならずに、自ら仕掛けるということになるというわけだ。
あくまで司令部の命令次第なわけだが、駆け付け警護が決定した現在は、日本の自衛隊も戦争においての戦力の一部と見られるということになる見方も出ている。
戦争反対、戦争は絶対にしないというのが、日本の自衛隊のポリシーだったわけだが・・・。
駆け付け警護に当たって装備の見直しも
これまではあくまで支援活動を主にして来た自衛隊は、今後は戦闘を行う可能性も出てきたわけだ。
そうなると従来の装備品では、心もとないということになる。
PKO時、反政府勢力との衝突で市民や国連の職員などに死傷者が出ている事実もあることから、自衛隊の部隊強化の一環として装備の見直しも検討されているという。
具体的な装備品の詳細などは、当然、明らかにされていないが、今後は重装備で武装している自衛隊の姿も確認されるのかも知れない。
あくまで現在の南スーダンに派遣されている自衛隊に限っての駆け付け警護の任務が与えられたということだが、成り行き次第では今後も他国のPKOにも加えられることになるのかも知れない。
まとめ
南スーダンは今年の7月に首都近郊で政府軍と反政府軍の大きな武力衝突が勃発し、多くの死傷者を出した。
その為に国連側はPKO部隊が市民の保護に失敗したという結論に至り、民間人の保護を強化するという形が、駆け付け警護の決定の根底にあるようだ。
いよいよ日本も血生臭い他国の戦争の片棒を担がされることになるのかと思うと、いささか一般人の我々からすれば、どこか釈然としないものを感じるわけだが。