北海道・標津町の【標津ふ化場】で、とんでもない事件が発覚。
同所で養殖されているサケ200匹のお腹の中から、イクラが抜き取られたという。
大胆不敵でおぞましいとも言える、この窃盗事件についての考察をしてみよう。
標津ふ化場でイクラ窃盗!
事件を最初に報じたのは北海道文化放送のニュースから。
11月20日朝、北海道標津町にあるサケのふ化場で数百匹のサケの腹が割かれ、イクラが盗まれているのが見つかり、警察が窃盗事件として、調べています。
20日午前8時30分ごろ、標津町川北の標津ふ化場の男性職員から「サケの腹を裂かれて、イクラを盗まれた」と110番通報がありました。
警察によりますと、ふ化場で育てていたサケ数百匹が刃物のようなもので腹を割かれ、イクラが抜き取られたた状態で、施設の周りに散乱していました。
メスだけを狙った犯行とみられ、警察が窃盗事件として、調べています。ふ化場に門はありましたが無施錠で、侵入防止用のフェンスはありませんでした。
その後の情報では被害にあったサケは200匹であり、事件発生後のふ化場周辺は、とてつもなくおぞましい状態であったと思われる。
犯人は特定されていないわけだが、イクラが何故、盗まれたのか?
そのイクラはいくらで売れるのか?
販売ルートなどを考察することによって、疑わしき人物が見えてくるのではないかと感じるので、それを考察してみよう。
盗まれたイクラの末端価格
今年はイクラの値段が高騰しているのだ。
と、いうのも2016年秋は例年に比べて、サケが不漁であることに付随して、そのお腹に宿っているイクラもとれないことが原因。
東京・築地の冷凍イクラの平均卸売価格は、今月の段階では1kg=¥7000-である。
これを参考に計算してみると、標津ふ化場で盗まれたイクラは約96kg。
卸売り価格にして、¥672,000-となる。
卸売価格とは小売価格のことであり、麻薬の様で言葉は不適切だが、末端価格にして70万円近い価格になるわけだ。
しかし、イクラの様なナマものを盗んだならば、早急に捌かなければいけないだろう。
が、窃盗品を安易に売りに出せば、たちまち犯人側は足がつくわけだ。
販売ルートは果たしてどの様なものになるのだろう?
標津ふ化場から盗まれたイクラの販売ルートは?
当然、仲買業者などに持ち込んだりすれば、これだけの大騒ぎになっている以上は、すぐに露見してしまう。
だと、すれば、すでに商店を営んでいる個人店の主が犯人である可能性があるのではないだろうか?
密漁などの事件で逮捕された過去のケースでは、こうした個人店の魚屋の主が犯人であったことが多い。
しかし、どんな物にも当てはまることではあるが、盗んだものを買い取り、安く捌くといった裏ルートは業界には少なからずあるものだ。
もしかしたら、今回の標津ふ化場のサケ200匹から盗まれたイクラは、そうした裏ルートを経由して、我々、消費者の口に運ばれているのかも知れない。
まとめ
今年はサケがとれないということで、サケ単体やイクラの値段が上がっている。
そうなると、必然的にそこには儲けのチャンスがあるということでもあるのだ。
夜中にふ化場に忍び込み、200匹のサケからイクラを盗む。
これだけで70万円近い稼ぎになるのであれば、犯人からすればおいしい犯行なのだろう。
が、考え方を変えてみると、たった70万円の為に犯罪をおかすというのも、どうかと感じるのだが・・・。