トランプ氏がアメリカの大統領になるわけだが、それにより日本には多大な悪影響があると囁かれている。
日本の世論もトランプ氏が大統領になるのは、否定的である。
しかし、具体的にトランプ氏が大統領になったことで、今後の日本にどう影響があるのだろうか?
トランプ大統領が日本に対して悪影響を及ぼす?
かつてトランプ氏は日本に対して、否定的とも言える発言をしていた。
トランプ氏の過去の発言をより明確に書くと、以下の様になる。
・アメリカが他の国に攻撃されても、日本はアメリカを助けない。
・他の国が日本を攻撃したら、アメリカが助けに行くことはフェアではない。
・アメリカは日本の防衛の為に巨額な資金を費やす余裕はない。
つまり、これはアメリカは日本を守る必要はないということである。
また、日本にはアメリカ軍が駐留しているが、それの経費を日本が負担しないならば、撤退し自国の強化に回すべきとも主張。
日本には中国との尖閣諸島の問題や、北朝鮮などの圧力外交の標的になっている。
これを抑止していたのは、日本の政治家たちの手腕もあるが、実際にはバックにアメリカがついているということがあるからだ。
アメリカが日本から軍を撤退させるのならば、中国や北朝鮮の脅威に晒される可能性が強いということになる。
トランプ大統領が駐留資金を全額、日本に出すことを要求してくれば、我々、国民の税金負担が高まる可能性も出てくる。
これは非常に悪影響であることは言うまでもないだろう。
トランプ大統領になった日本のその他の影響
トランプ大統領は日本の核武装には容認するスタンスをとっていることで知られている。
これは日本の政治家や評論家や著名人の中でも、核武装を賛成している人間は多数いる。
が、日本が核武装するにあたって、年間にして3000億円ものコストがかかることが予想されていたり、日本の核武装の影響によって、中国をはじめとする他国が戦争を仕掛けてくる懸念が見られる。
よって、日本の核武装は現実的ではないとの見方が濃厚なのだ。
そして、TPPの影響も絡んでくる。
日本はアメリカに年間にして数百万台もの自動車を輸出している。
しかし、トランプ氏は大統領になる前に、これらに対しても不満を漏らしていた。
もし日本がネブラスカ州の牛肉に38%の関税をかけるのであれば、我々も日本車に同率の関税を請求するつもりだ。
現在、日本の自動車の関税は2.5%であり、引き上げられたあかつきには、日本の輸出企業はかなりの悪影響を及ぼすことは必至だろう。
反対にトランプ大統領になっての良い影響やメリットは?
トランプ氏が大統領になったら、日本はヤバイと言われているわけだが、現実にはトランプ氏は当選してしまった。
しかし悪影響があるならば、良い影響も確実にそこには出てくると思われる。
トランプ氏は日本を非難している様に思える発言が多かったが、日本の脅威といえる中国に対しては、断固とした強い姿勢を保つことを発言している。
日本だけに限らず、中国に対しても容赦ない姿勢で外交を行うというのは、数少ない日本への良い影響であるのではないだろうか?
また、現在の国益上の観点からはありえないが、ようやくこれで日本もアメリカ離れが出来るという兆しになる可能性もあるだろう。
アメリカが左を向けと言えば、左を向くといった具合で、日本は政治的に結局はアメリカの都合に従っていたわけだ。
当然であるが、政治的に日本はアメリカの属国といってもいいわけだからだ。
が、日本を擁護しないというアメリカ新大統領のトランプ氏の発言に嘘偽りがないならば、晴れて日本は独自の政治が出来て、何の影響も受けずに独立した方針を打ち出せるということにも繋がる。
これは非常に難しい・・・現段階では不可能かも知れないが、それを望む日本人は実は数多くいるだろう。
まとめ
トランプ氏が大統領になったら、日本はヤバイという悪影響ばかりが話題にのぼっていた。
そして、トランプ氏は当選し、アメリカの大統領になってしまったわけで、これは覆ることはないわけだ。
しかし、悪く考えるのは容易く、物事を良く考え、具現化することにこそ、未来は開ける。
もしかしたら、トランプ氏が大統領になったことは、日本にとっては新たな時代の始まりを迎えることになったのかもしれない。