ボストンマラソンといえば爆破事件があったことで有名。
そこで一人の悲劇のヒロインが生まれた。
名はエイドリアン・ハスレット・デービス。
テロと言われているが、その真偽は別記事で語るとして、今回はエイドリアンについて触れてみよう。
ボストンマラソン爆破事件のエイドリアン
ボストンマラソン爆破事件は2013年4月15日に起きたアルカイダによるテロと言われている事件だ。
この事件でダンス講師を職業にするエイドリアン・ハスレット・デービスは、夫のアダムとボストンマラソンに出場している最中に事件に巻き込まれた。
命に別状は無かったものの、エイドリアンは左足に重傷を負い、治療は不可能という診断が下されてしまう。
ダンスを生業とするエイドリアンにとっては、これは致命的なことであり、夫のアダムと供に絶望の淵に追いやられるのだが・・・。
エイドリアンの義足は1000万円?!
エイドリアンは失った左足を思いながら、失意の中で打ちひしがれていたが、そんな彼女を励ましたのは夫のアダムと彼女の教え子達だった。
足を失っても、またダンスがしたい。
ダンスを応援してくれる教え子達に、また教えてあげたい。
そんな気持ちが芽生えた時に、一人の人間と出会う。
マサチューセッツ工科大学のヒュー・ハー准教授、その人である。
彼は人体工学を学び、ボストンマラソンで被害者となったエイドリアンの状態を不憫に思い、協力する意志を固めた。
各方面へエイドリアンの義足の開発資金の為、募金を募るエイドリアンの支援者たち。
その結果、1000万円もの募金がエイドリアンの義足の為に集まり、ヒュー・ハー准教授の指示の元、世界最高峰の科学の力でエイドリアンだけの義足の制作がはじまる。
義足のエイドリアンはダンサーとして・・・
エイドリアンの為の義足は単なる生活の為に着用するだけの義足ではない。
あくまでエイドリアンが再びダンスを踊れるようになる為、彼女の動きに対応出来る義足が必要だった。
何度ものテストを重ねて、シュー・ハー准教授の計算の元に完成されたエイドリアンだけの義足が完成。
1000万円と科学の総力を結集した義足をはめるエイドリアンのビデオ。
(16分過ぎからエイドリアンのダンスがはじまります)
本当に左足を失っているのか?と、言わんばかりの見事なダンスである。
これにより、ボストンマラソン爆破事件の悲劇のヒロイン・エイドリアンはダンスの世界に完全復帰したのだった。
エイドリアンの次の目標はボストンマラソン
エイドリアンは義足をつけながら、夫・アダムとともに自らの左足を奪ったボストンマラソンの現場でダンスをするということをした。
それは事件のトラウマを克服する為の彼女なりのチャレンジ精神がそうさせた。
そして、2016年に開催されたボストンマラソンに夫・アダムと参加し、見事に完走したという。
非常に考えさせられるボストンマラソン爆破事件のエイドリアンの復活物語だが、このボストンマラソンにはある疑惑がつきまとう。
それは下記のリンクの別記事から・・・。
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