神山繁といえば、アウトレイジビヨンドの主要人物を演じていたのは、記憶に新しいだろう。
そんな神山繁が死去したという報道があった。
報道によると死因には触れられておらずにいたが、どうやら判明している模様。
再婚やアウトレイジの代役の予想などについても触れてみるとする。
神山繁について
【名前】 神山繁(こうやましげる)
【生年月日】 1929年1月16日
【享年】 87歳
【出身地】 広島県呉市
【血液型】 A型
【デビュー】 1952年
【所属】 オフィス佐々木
神山繁は海軍経理学校を卒業後に、山王ホテルに勤務していたと同時に進駐軍の通訳などもしていた。
1952年に研究生として、1937年に結成された劇団【文学座】に入座。
ここで後の嫁となる文野朋子と知り合い、後に供に文学座から離れ、劇作家・福田恆存が立ち上げた劇団雲の結成メンバーとなる。
劇団雲ではシェイクスピア劇や、日本文学をテーマにした舞台で活躍したが、立ち上げメンバーの内部対立の影響で神山繁は嫁と他のメンバーと供に脱退。
演劇集団【円】の結成に参加し、舞台や演出などを務めた。
1987年に嫁の文野朋子が死去。
その後は京都に移住し、俳優活動を休業していたが、1989年に進駐軍の通訳経験があることから、映画【ブラック・レイン】に出演。
1991年には演劇集団【円】を脱退し、その後は舞台を中心に活躍するも、テレビドラマや映画などの時代劇などで重要な役割を任されることが多くなっていた。
最近の注目作品として、北野武監督の【アウトレイジビヨンド】で、極道組織の会長役として、多大なインパクトを表していた。
神山繁の再婚は?
神山繁は同じ劇団のメンバーで舞台女優として知られる文野朋子と結婚していた。
が、1987年に文野朋子は舞台の公演中に脳内出血で意識を失い、2週間後に急死した。
この事が神山繁を俳優業から一時期、遠ざける起因になったと言われている。
が、再び俳優として復帰した数年後の1992年に再婚した。
京都太秦の撮影所に仕事にきていた神山繁が、とある女性と現地で知り合い意気投合したのだという。
神山繁が62歳の時であり、一般女性の58歳の5歳離れた一般女性。
再婚が発覚した時はワイドショーに取り上げられたが、神山繁は取材を拒否し、ファックスのみの報告で済ませたという。
お互いに年をとっていて、再婚相手は一般女性であるということで、マスコミを遠ざけた神山繁は『そっとしておいてほしい。』と、仰っていたようだ。
神山繁の死因は肺炎
神山繁の死去を報道したニュースサイトなどは、特に死因などを報じていなかった。
神山繁は2016年のはじめに肺炎と診断されていたそうであり、京都で自宅療養をしていたことが分かっている。
自宅療養の甲斐もむなしく、肺炎が快方に向かうことがなく、2017年1月3日に亡くなってしたのである。
神山繁が死去したことで、映画ファンならば気になるのは、アウトレイジの次回作【アウトレイジ最終章】の代役であろう。
これに関しては詳しい情報は出ていないので、独断で予想をしてみたいと思う。
アウトレイジの代役は一体・・・
神山繁はアウトレイジビヨンドで、主人公のビートたけしが演じる大友を巧みに利用し、友好関係にあった関東の極道組織を従属させた関西の組織・花菱会の会長役を務めていた。
アウトレイジシリーズの最終章の登場人物として決定ではなかったものの、神山繁の務めた会長役はきってもきれない登場人物だ。
神山繁が続いて出演するものと、大方は予想していただろうが、お亡くなりになったことで、その代役を誰が演じるのかということが気になる。
物語の特性上、会長役が無くなるということはないと思われる。
予想できるのは北野武監督が2015年に制作した映画【龍三と七人の子分たち】の主役陣の誰かではないかと予想。
しかし、神山繁よりも、かの主役陣たちは若く、派手な顔立ちと芸風から少々、イメージに合わない様な気もする。
個人的に花菱会の会長の代役にあいそうな俳優で他に挙げるとすれば、橋爪功などがマッチしていると感じる。
あくまで、個人的に。
追記:代役ではないが後釜には大杉連が起用
アウトレイジ最終章で花菱会の会長は野村となっている。
公開当日までは詳しいことは分からないが、おそらくは物語内では代替わりしたという内容に変更して、制作したのだろう。
そんな神山繁の後のアウトレイジ・花菱会の会長役には大杉連が起用されている。
個人的にはあまりうまいとは感じないが、特徴のある演技をする俳優なので、これも非常に見物である。
おわりに
神山繁といえば、前述したとおり、アウトレイジビヨンドの印象が強くて、死去の報道を見た際には非常に残念に感じた。
そして、同じ劇団メンバーと結婚し、死別後には再婚していたという事実も分かり、非常に深い人生を歩んでいたのだと考えさせられた。
次作・アウトレイジ最終章の代役は誰になるのかの続報を待ちつつ、今は神山繁のご冥福を心からお祈り申し上げます。
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