白石隆浩が逮捕されて一夜明けて、様々な事実が判明している。
前代未聞の猟奇的殺人事件の犯人である白石隆浩には、どの様な生い立ちがあるのかが判明している。
やはり父親と母親の離婚なども影響していたという意見もみえるが、現在までに分かっている事実を紐解き、座間市9人事件をまとめてみましょうか。
白石隆浩の生い立ち
白石隆浩は1990年生まれ。
神奈川県座間市の出身であり、学生時代は実家(逮捕された現場から2km離れた同市内)で、父と母、妹と供に暮らしていたという。
小学生の頃はいつもニコニコしており、大人しい性格であったという。
中学生時代の写真画像を見てみると、純朴で優等生の印象がある真面目なタイプに思える。
中学生のころは野球部と陸上部に所属し、部活を通じて友人が出来たことに喜びを感じる少年であったという。
座間市立東中学校を卒業後は、神奈川県内の高校に進学。
高校生のころは特に目立つ生徒ではなかったものの、少し変わった内面があったという。
それは同級生らに『自殺する為に、睡眠薬を大量に飲んだ。』ともらしていた。
しかし、白石隆浩は少し変わっていたところもあるが、優しいタイプの子であったという証言も、元同級生の女性から出ている。
学業の他にスーパーマーケットのお惣菜コーナーで、週2回ほどのアルバイトをしながら、特に問題を起こしたことはない学生生活を送っていた。
白石隆浩の父親と母親は離婚し家族は離散していた
ところが家庭の内情は、さほど良くは状況では無かったという。
2007年頃、白石隆浩が高校2年生のころに、父親と母親が離婚しており、母親と妹は実家を離れて八王子市内に住むようになった。
実はこの時、妹が高校に入学することであったという。
それらが切欠で白石隆浩も実家を出たが、1人で暮らす父親を気づかって度々、実家には帰って来ていたという。
当時のことを知る近所の住民から見る、白石隆浩の評価は良いものだ。
父親に気を使っており、父の設計の仕事を手伝ったりしていて、明るい表情で挨拶もできる普通の青年であったという。
神奈川県立商工高校を卒業後、アルバイト先であったスーパーに就職し、2年後に横浜市内の電子機器販売会社に転職。
しかし馴染まなかったのか半年で退職し、座間市内のパチンコ店でアルバイトをしていたという。
この時に、知り合った半グレ集団を通じて、都内のスカウト業務を紹介されたのだという。
神奈川から東京に出て、新宿の職業案内会社【エクセリア(EXCELLENT)】で働きだし、池袋に一人暮らしをするようになっていた。
余談ではあるが、犯罪者の生い立ちは大体が家庭が崩壊しているケースがあるものの、一概にそれが原因とはいえないのも事実。
両親が離婚している家庭などは、現代において珍しくも何ともない。
父親と母親、どちらからの愛情に飢えていたとしても、それが即ち犯罪に駆り立てるという理由にはならない。
やはり、白石隆浩を大きく変えたのは、父親のもとから離れて、東京に移りはじめたスカウトマン時代にあると思われる。
白石隆浩の最初の逮捕はスカウトマン時代
東京の池袋に住んでいた頃の白石隆浩の職業は街の女性に声をかけて、仕事を紹介するスカウトマン。
主に歌舞伎町を拠点としていたことが判明しており、収入は月に300万円を稼ぐときもあったという。
だが、その仕事というのは、主に売春の斡旋であり、中には騙された人間もいたようである。
インターネット上のサービスであるSNS(LINEやTwitterなど)を駆使して、勧誘行為なども行っていた。
エクセレントの白石というスカウトは裏で色々やってます!
極悪スカウトです!
歌舞伎のピカデリー前によくいます!— 暴露 (@bakurosukauto) 2017年1月25日
白石隆浩に騙されたと謳っているが、同業者の可能性もあるツイッターユーザーも執拗にTwitterで追い込みをかけている。
更に当時の知人の証言などでは『あいつは正真正銘のクズ。 やりかねない。』という悪評に満ちている。
どういうトラブルがあったかは不明だが、裏でかなりキナ臭いことをしていた証拠であるともいえる。
2016年夏には売春の斡旋をし、犯罪で得た所得を隠した容疑で2017年1月に勤めていた会社の社長ともども逮捕されているのだ。
執行猶予で保釈されたその後、白石隆浩はどうやら勤めていた会社から独立し、自身でスカウト会社を立ち上げようとしていた話も出ているが、それらは頓挫した様子。
5月に都内でおそらく仕事をすることに限界を感じた白石隆浩は、8月に父親を頼って座間市に舞い戻る。
個人的には、このスカウトマン時代の経験などが、後の暴挙に走らせたと考えられる。
簡単にいってしまえば、ここで人の命は金になると踏んだのだろう。
自分自身の欲望を叶える為ならば、あとは人のことなんか知ったことではないという冷酷な気持ちが、この時に養われていったと感じるのだが。
座間市9人事件に至るまでの経緯
2017年8月に白石隆浩は父親を頼り、座間市に舞い戻る。
8月22日に父親が契約した座間市緑ヶ丘6丁目のシーバスハイムに入居。
既にこの時には人の命を奪っていたと思われる。
問題のアパートには白石隆浩とは別に2人の人間がクーラーボックスを抱えて入室していくところを、近所の人間が目撃しているからだ。
9月20日には八王子の23歳の女性がTwitter上に自殺を呼びかけるツイートを投稿。
この女性は『ひない』というハンドルネームを使って、供に自殺をしてくれる人間を探していた。
八王子の女性に関する関連記事は以下のリンクから。
↪ 白石隆浩の父親が彼女の存在を! 『ひない』が八王子23歳の女性であった…
白石隆浩はこうした自殺志願者に狙いを定めていた。
目的は身体や所持しているお金を奪うことにあり、結局、現在までに分かっているのは、8人の10~20代の女性と20代の男性の9人を手にかけている。
1人の男性は被害者の女性の彼氏であり、女性を手にかけた後に、彼氏から彼女のことを尋ねられたために、犯行の発覚を恐れて〇したのだという。
10月21日の午後18時30分頃に、『ひない』(八王子の女性)が自宅マンションで支援している団体の職員と面会している。
10月23日には既に白石隆浩は『ひない』と会って、自宅に迎い入れて暴行後に命を奪ったと思われる。
この日、JR八王子駅、小田急線相武台前駅の防犯カメラで『ひない』と白石隆浩が供に一緒に行動している姿がうつっていたからだ。
この頃には『ひない』の兄がツイッター上で妹の行方を捜す為に、多くの投稿をしている。
そんな姿に同情をした別の女性が、白石隆浩を知る人物であり、兄に情報を提供している。
10月24日に『ひない』の兄は警視庁高尾署に届をだして、情報提供の内容を話す。
既にこの頃、座間市のアパート近隣住民からは、白石隆浩の部屋から異臭がしているということが騒がれだしていた。
10月29日には事故物件サイト【大島てる】に、おそらく隣人か近しき住民からの問題のアパートのリークが行われていた。
10月30日の午後16時30分ごろに、警視庁が防犯カメラなどや近隣住民の聞き込みなどにより、白石隆浩の部屋に辿り着き踏み込んだ。
室内からはクーラーボックス3つと大型の収納につかうRVボックスが5つ見つかり、そこには行方不明となっていた人間9人の亡骸があった。
10月31日・午前11時過ぎに警視庁が白石隆浩を逮捕。
白石隆浩の恐るべき犯行
ペットの糞尿に使う砂などで悪臭を防いでいたようだが、遺体の処理には非常に難儀していたことが後に判明。
更に未確認情報ではあるが、インターネット上の掲示板に、こうした悩みを解決するためのスレッドを立ち上げていたという話もある。
逮捕後の供述で明らかになっているのは、白石隆浩の恐ろしい犯行の概要だ。
発見された9人、いずれも犯行を加えたことを認めている。
当初、大手マスメディアの報道では自殺サイトで知り合った人間を狙っていたと言われていた。
が、白石隆浩が逮捕後にしている供述では、それら被害者らとはツイッターで知り合っていることが判明。
『全員、会ったその日に既に命を奪っていた。』
『女性は性的暴行を加えて、お金をとってから〇していた。』
『〇〇は浴室で処理し、生ゴミとして捨てていた。』
『50万円くらい奪っている。』
などの、新情報が白石隆浩の供述から明らかになっているのだ。
また戦慄をおぼえる供述として以下のようなものがある。
『最初は〇〇の損壊に3日かかったが、2人目から1日でできるようになった。』
まるで忌まわしい埼玉県の死刑囚・関根元(愛犬家連続殺人事件の犯人・既にいない)のような供述をしている。
あくまで犯行の目的は女性の身体とお金であったという供述をしているが、一方では何か大きな力が背後にあるのでは?と、いう声も上がっているのも事実。
個人的にはこういう犯罪、そのものに興奮をおぼえるサイコパス的な心理状態も白石隆浩にはあったように感じる。
おわりに
白石隆浩の生い立ちは、今後もより詳しい事柄などと供に明るみになっていくことだろう。
父親と母親の離婚などは直接的には事件の動機には絡んではいないものの、白石隆浩の生い立ちを語る上では外せない情報であるとは感じる。
そして、座間市9人事件の現在までに判明している情報をまとめてみたが、2017年中、最大の猟奇的事件が発覚した事実に戦慄をおぼえる。
だが、こうした事件の全容解明は必ず行われるべきであると感じる。
それは今後の犯罪の抑止にも繋がることでもあるからだ。