北爪順子は別名・中島順聖として心霊治療を行っていたという。
前橋市駒形町に住む母親は何故、北爪順子(中島順聖)の洗脳にかかってしまったのだろうか?
そして、【悪魔払い】と言われるものは、どの様なことをしていたのか?
これらを考察してみよう。
北爪順子について
北爪順子は63歳の自称・コンサルタント業で生業を立てていた女性。
群馬県前橋市駒形町にある【大沢ハイツC】の1階と2階を借りており、2階を儀式の場(仕事場)にしていたようである。
北爪順子は中島順聖(なかじませいしょう)と名乗り、自宅アパートで身体の痛みを訴える人々の相談にのっていた。
そして、独自の手法を用いて、それらの人々の症状を和らげて、金銭を受領していたのだ。
北爪順子を知る近所の人間たちの証言は以下の通り。
「北爪さん自身は気が強そうですね」
「娘さんとかがものすごく、自分の息子だと思うんですけど、よくでかい声でしつけをしているのは聞こえたりしましたけど」
「とにかく声が大きくて、話し声が大きいって感じですね」
証言から察するに、所謂、肝っ玉お母さんの様な印象があったと思われる。
ちなみに北爪順子が借りていたアパートの賃料は、月に5万円程度。
それを二室借りていたということは、それなりに北爪順子には相談者がいたのだろう。
もしかしたら、後述する母親なる人物から、定期的に金銭を搾取していたのかも知れないが・・・。
コンサルタントというよりは、カウンセラー、または霊能者の類と感じる。
中島順聖の悪魔払いとは何か?
報道によると、北爪順子が名乗っていた中島順聖という別名。
おそらく、心霊治療のようなものを行う際には、中島順聖になるという形で仕事に取り組んでいたと思われる。
中島順聖が行っていた悪魔払いの具体的な内容は控えるが、おそらく普通の人間から見たら、暴力以外の何物でもない行為そのもの。
しかし、中島順聖の力を信じている所謂・信者からすれば、彼女がやることには間違いないとでも思っていたのかも知れない。
カウンセラーの話術や場の雰囲気作りに加えて、実際に触れるなどしながら、言葉などによって、被験者の意識を逸らして、別の意識を刷り込む。
すると、一時的にではあるが、痛みなどを訴える人間の症状を改善させることが出来る。
全くこうした手法が分からない人間からすれば、痛みをとってくれた人間に何かの特殊能力があると、信じてしまう人間もいるだろう。
しかし、これは特定のスキルによるものなのだ。
次は中島順聖の被害者となった子供の母親について考察してみよう。
北爪順子は母親をどう洗脳したのか?
北爪順子の悪魔払いによって子供を失った母親。
彼女は北爪順子を『先生』と呼んで、身の回りの面倒などをこなしていたと報道されている。
要するに師匠と弟子の様な間柄であったと思われるが、おそらくは長年、北爪順子と深い関わり合いがあったと思われる。
北爪順子と母親の関係までは、現在は詳しい情報は無い。
意図的に自分を信じ込ませる様な話術と印象づけで、母親の信頼を得てからは、間接的なアメとムチで依存させるように仕向ける。
母親が何かを相談したりすると、不安や恐怖をあおる様なことをいい、程なく助け舟を出すかのような助言を与える。
これらを常に繰り返されていると、些細なことがあっても、先生に相談しないと・・・と、いうような気持ちに駆られる。
もしかしたら、母親には何らかの悪霊が常に憑りついていているなどという心理的なトラップを仕掛けていたのかも知れない。
実際に過去の類似事件には、こうした形で特定の人間を洗脳して、犯行に加わらせたり、犯行させたりというケースがあるのだ。
おわりに
北爪順子、別名・中島順聖の報道を見て、やはり人知れずに未だにこうした心霊治療などを生業として、食いつないでいる人種がいるというのは驚きだ。
そもそも、人はどこか神秘的なものだったり、オカルト的なものには惹かれる。
日本は元々、そうした文化に根差した国であるからだ。
北爪順子の弟子の様な存在であった母親は、普通の人よりも、そういったオカルト的な類の事象や人物を信じやすいタイプだったと思われる。
だからこそ、6年もの間、事件は立件されなかったということなのではないだろうか?