歌手のイルカが夫・神部和夫の介護生活をテレビ番組で告白するそうだ。
ここではイルカの夫である神部和夫のプロフィールや、彼の身に発症したパーキンソン病についてまとめてみよう。
イルカ(歌手)の夫・神部和夫とは?
神部和夫は1947年5月18日に京都府で生まれた。
父は警察署長であり、三人の息子がいた。
神部和夫は末っ子であり、少年時代から音楽に勤しむ子供だった。
日本がフォークソングブームに湧きあがっていた1960年から70年代。
シュリークスというフォークグループがいたが、イルカの夫・神部和夫はシュリークスのリーダーを務めていた。
シュリークスは1969年9月に【君よ!人生は】をリリースしデビューし、翌年の1970年に【さらば】をヒットさせた。
この時期に後にイルカと改名する保坂としえがシュリークスのメンバーに加入したものの、他メンバーの脱退が相次ぎ、男女二人組のフォークユニットとなった。
その後、1972年に神部和夫は保坂としえと結婚。
保坂としえは神部としえとなり、イルカとしてソロデビューをすることとなり、神部和夫はプロデューサーへの転身をはかり、イルカを裏方で支える立場になった。
イルカと夫・神部和夫の子供について
イルカと神部和夫は夫婦二人三脚で、ヒット曲【なごり雪】などをリリースし、1970年代後期のフォークシーンを代表する第一人者となった。
そんな中、イルカは神部和夫の子供を妊娠し、産休の為に歌手活動を休業する。
この子供が神部冬馬であり、現在はシンガーソングライターやタレント、ラジオパーソナリティとしてマルチな活躍をする人物だ。
彼はJリーグの応援歌などを手掛けて、サッカーファンには馴染みの深い人物としても知られている。
続いては神部和夫の身に起きた難病であるパーキンソン病について見てみよう。
イルカの夫・神部和夫の難病・パーキンソン病
神部和夫は2007年3月21日に59歳の時に、急性腎不全で既に他界している。
が、それは世界的な難病の代表として知られているパーキンソン病が原因であるのだ。
パーキンソン病とは主に40歳代から50歳以降の人間に発症することが多い、神経変性疾患である。
原因は現在も不明であり、高齢化社会になった日本では珍しい病気ではなくなりつつある病気なのだそうだ。
人間の脳の中脳と大脳の異常によって、神経伝達物質であるドーパミンが減少することで起きるものであり、様々な障害を身体にもたらす。
運動障害が起きれば、身体を思う様に動かせなくなり、最悪は寝たきりの状態になる。
神経障害が起きれば、臓器不全に陥り、日常生活も満足に出来なくなるわけだ。
イルカの夫・神部和夫は正しくこのパーキンソン病にかかったわけだが、イルカは神部和夫の介護を20年も続けていたと言われている。
と、いうことは神部和夫がパーキンソン病を発症したのは、1987年、39歳頃であったと思われる。
飛ぶ鳥を落とす勢いのイルカが歌手活動をピタリとやめて、表舞台に表さなくなった理由は、夫の神部和夫の介護生活をしていたということになるだろう。
まとめ
日本のフォークシンガーを代表する歌手・イルカを支え続けていた夫の神部和夫。
1000人に1人の割合で発症するというパーキンソン病患者となり、介護なしでは生活出来なくなった、夫婦の20年は過酷そのものであったろう。
壮絶なイルカと神部和夫の介護生活の詳しい内容は、テレビ番組で放送される為に、ここでは触れない。
現在は他界しており、イルカと長男の神部冬馬は芸能活動をしているわけだが、紛れもなく現在の活躍の裏には神部和夫の存在があったからである。