稲川淳二の作品で過去に大人気シリーズとして人気のあった【恐怖の現場】。
2016年を最後に新作はリリースされていないが、ここでは場所などの情報を掲げ、動画の内容などでファンたちが囁いている『やらせ』疑惑などにも言及してみよう。
稲川淳二の恐怖の現場の新作について
稲川淳二の恐怖の現場は2003年4月に第一弾がリリースされて以来、瞬く間に人気シリーズとなった。
TSUTAYAのレンタルランキングなどでも、当時は心霊ドキュメント系でありがなら、人気映画と並ぶほどに回転率が良かった作品である。
その後、15本の作品をリリースした後に、シリーズは最終章と銘打ち、制作は打ち切られた。
だが、2016年の夏に再び続編が作られ、【稲川淳二 恐怖の現場 最終章Part2 ~終わりの始まり~】としてリリース。
こちらも久しぶりの新作ということで、ヒット作品として注目を浴びた。
事実上、2019年現在は2016年にリリースされた恐怖の現場が最後という事である。
しかし、最終章Part2の中で、稲川淳二本人がシリーズの継続を予定していることを明かしているところから、決してシリーズは本当の終わりを迎えていないことが分かる。
つまり、2019年夏、或いはそれ以降に新作として、再び恐怖の現場がリリースされる可能性は大いにあるということだ。
稲川淳二の恐怖の現場の場所を網羅!
2019年時点で恐怖の現場は、18作品リリースされている。
まずはシリーズをリリース時系列と供に並べる。
- 稲川淳二 恐怖の現場 2003年4月25日
- 稲川淳二 恐怖の現場2 2003年7月4日
- 稲川淳二 真相・恐怖の現場 ~禁断の地再び~ VOL.1 2006年4月28日
- 稲川淳二 真相・恐怖の現場 ~禁断の地再び~ VOL.2 2006年6月23日
- 稲川淳二 真相・恐怖の現場 ~禁断の地再び~ VOL.3 2006年7月7日
- 稲川淳二 真相・恐怖の現場 ~恐怖の検証~ VOL.4 2007年5月25日
- 稲川淳二 真相・恐怖の現場 ~恐怖の検証~ VOL.5 2007年6月1日
- 稲川淳二 真相・恐怖の現場 ~恐怖の検証~ VOL.6 2007年7月6日
- 稲川淳二 解明・恐怖の現場 ~終わらない最恐伝説~ VOL.1 2008年6月27日
- 稲川淳二 解明・恐怖の現場 ~終わらない最恐伝説~ VOL.2 2008年7月25日
- 稲川淳二 解明・恐怖の現場 ~終わらない最恐伝説~ VOL.3 2008年8月2日
- 稲川淳二 四国巡礼・恐怖の現場 ~本当にあった“死国”88霊場~ VOL.1 2010年6月25日
- 稲川淳二 四国巡礼・恐怖の現場 ~本当にあった“死国”88霊場~ VOL.2 2010年7月2日
- 稲川淳二 四国巡礼・恐怖の現場 ~本当にあった“死国”88霊場~ VOL.3 2010年7月23日
- 稲川淳二 恐怖の現場 最終章 ~禁断の地 永久に、永遠に~ VOL.1 2013年6月28日
- 稲川淳二 恐怖の現場 最終章 ~禁断の地 永久に、永遠に~ VOL.2 2013年6月28日
- 稲川淳二 恐怖の現場 最終章Part2 ~終わりの始まり~ VOL.1 2016年7月5日
- 稲川淳二 恐怖の現場 最終章Part2 ~終わりの始まり~ VOL.2 2016年7月5日
あらゆる曰くつきの心霊スポットに赴いているが、ロケに使われた場所は全部で31か所。
順番通りに見ていこう。
①伊豆・天城旧道トンネル
恐怖の現場 第一作品のコーナーである【テントを覗く無数の眼】の現場。
天城旧道トンネルと、地名まで公開しているので、非常に発見しやすい。
②青島の廃墟
恐怖の現場のコーナー二番目【廃ラブホテル 怨念の集い】と題された現場。
現在は取り壊されているが、元々はホテルアイランドという名前で営業していた場所。
③秩父湖の吊り橋
恐怖の現場の第一作品のトリである【霊界の入り口 死霊の吊り橋】。
ここは埼玉県の秩父湖の吊り橋。
確かにこの場所は不思議な体験をする人も多く、自殺の名所としても古くから有名な現場。
④小淵沢・すずらん池
恐怖の現場2のコーナー【地獄へ誘う呪いの手】で使われた場所。
稲川淳二の有名な怪談にも、小淵沢を舞台にした話がありましたね。
⑤旧犬鳴トンネル
恐怖の現場2のコーナー【狂気の殺人トンネル】で使われた場所。
確かにここでは数十年前に恐ろしい殺人事件があったことで知られている日本屈指の曰くつきの場所。
⑥伊豆七島・新島
恐怖の現場2のラストを飾る【戦慄!霊の巣食う島】で使われた場所ですね。
新島は海岸ばかりにスポットが当たってますが、本編では島内の雑木林でロケが行われていた。
⑦名護市許田洋館
恐怖の現場の三作目【~禁断の地再び~ VOL.1】の一発目のコーナーである【神の聖域!祟られた家】の場所。
ここは沖縄県名護市にある許田洋館。
かつては米兵の夫婦が所有していたそうで、後に麻薬中毒者の米兵たちがこの家で殺し合ったという曰くがついている。
⑧吹上トンネル
恐怖の現場の三作目【~禁断の地再び~ VOL.1】の二部目のコーナー【呪怨!呪縛トンネル】の場所。
吹上トンネルという場所であり、実は奇妙なことにこのトンネルは二つあり、問題は奥の使われていないトンネルと言われている。
⑨青木ヶ原樹海
恐怖の現場の四作目【~禁断の地再び~ VOL.2】のコーナー【死者たちの集い】の場所。
言わずと知れた自殺の名所・青木ヶ原樹海が現場となって進行していました。
⑩雄別炭鉱
恐怖の現場の四作目【~禁断の地再び~ VOL.2】のコーナー【怨念が巣食う街】で取り上げられた場所。
北海道でかつて隆盛を誇っていた雄別炭鉱の跡地で、ロケがされていました。
⑪鉾田市・廃病院
恐怖の現場の五作目【~禁断の地再び~ VOL.3】のコーナー【無数の霊魂が眠る宿】の場所。
宿とタイトル付けされてますが、実際は廃病院であり、おそらく鹿行中央病院であると思われる。
⑫猪苗代市の廃ペンション
恐怖の現場の五作目【~禁断の地再び~ VOL.3】のコーナー【戦慄!あの世のペンション】で取り上げられた場所。
こちらはおそらく福島県猪苗代市の心霊スポット【翁島ペンション】であったと思われる。
⑬畑トンネル
恐怖の現場の六作目【~恐怖の検証~ VOL.4】のコーナー【異界へ誘う死霊の扉】で使用された場所。
埼玉県飯能市大河原にある畑トンネルであり、非常に多くの逸話がある有名なスポットです。
⑭弁天山の廃屋
恐怖の現場の六作目【~恐怖の検証~ VOL.4】のコーナー【生き霊が嘆く墓場】で撮られた場所。
ここは福島市小倉寺西物見にある弁天山の斜面に立っている有名な建物。
現在は取り壊されているようです。
⑮栗山町の廃ドライブイン
恐怖の現場の七作目【~恐怖の検証~ VOL.5】のコーナー【狂気!殺人ドライブイン】で収録してある場所。
ここは北海道空知郡栗沢町に存在するドライブイン丸豊であったと思われる。
⑯須花トンネル
恐怖の現場の七作目【~恐怖の検証~ VOL.5】のコーナー【怨念の巣窟!死者たちの集い】で撮影された場所。
ここは栃木県の県道208号線にある須花トンネル。
⑰ホテル望洋
恐怖の現場の八作目【~恐怖の検証~ VOL.6】のコーナー【巨大怨念ホテル】で取り上げられた場所。
ここは千葉県房総半島の海沿いに存在していたホテル望洋であったと思われる。
現在は既に取り壊されているが、存在していた当時は千葉県屈指の心霊スポットと名高かったようです。
⑱八丈島
恐怖の現場の八作目【~恐怖の検証~ VOL.6】のコーナー【御霊が眠る、迷宮洞窟】のロケ地。
伊豆諸島の一つ・八丈島の洞窟が恐怖の現場として取り上げられていました。
⑲奈良県の廃神社
恐怖の現場の九作目【~終わらない最恐伝説~ VOL.1】のコーナー【怨念の聖域 奈良の廃神社】で撮影された場所。
本編では紹介されていないが、おそらくは白高大神であると思われる。
⑳信愛病院
恐怖の現場の九作目【~終わらない最恐伝説~ VOL.1】のコーナー【禁忌、死霊の集い】で紹介されていた場所。
熊本県の心霊スポットとして名高い廃病院である信愛病院。
数多くの怪談がある有名な場所として、現在も尚、語り継がれている。
㉑静岡県の某トンネル
恐怖の現場の10作目【~終わらない最恐伝説~ VOL.2】のコーナー【あの世への誘い…怨霊トンネル】の場所。
静岡県には数多くの小さなトンネルがあり、完全な特定は出来ないものの、おそらく掛川市の小笠山三連トンネルであると思われる。
㉒いのちゃん山荘
恐怖の現場の10作目【~終わらない最恐伝説~ VOL.2】のコーナー【蘇える生霊、I山荘】の場所。
I山荘と伏せられているが、地元でも有名な佐賀県のいのちゃん山荘というところである。
㉓ラブホテル・リリ
恐怖の現場の11作目【~終わらない最恐伝説~ VOL.3】のコーナー【無数の霊魂、廃ラブホテル】の場所。
ラブホテルリリとして、古くから有名であり北海道夕張郡に存在していた心霊スポット。
㉔金山ダム
恐怖の現場の11作目【~終わらない最恐伝説~ VOL.3】のコーナー【黄泉トンネル】の場所。
千葉県でも非常に有名な金山ダムをロケ地に収録されていました。
㉕高知県廃ホテル
恐怖の現場の12作目【~本当にあった“死国”88霊場~ VOL.1】のコーナー【冥途への旅立ち…地獄霊場 徳島・廃ホテル】の場所。
建物名は伏せられていたが、おそらくここはホテルニュー鳴門であろう。
㉖徳島県廃ホテル
恐怖の現場の13作目【~本当にあった“死国”88霊場~ VOL.2】のコーナー【生き霊たちの館…悪魔霊場 高知・廃ホテル】の場所。
こちらも本編では具体的な名称は明かされていなかったが、おそらくは廃墟として知られているヴァンガード竜串であった可能性が高い。
㉗香川県の廃墟
恐怖の現場の14作目【~本当にあった“死国”88霊場~ VOL.3】のコーナー【魔物が蠢く…監獄霊場 香川・トンネル&廃墟】の場所。
かつて営業していたアミューズメントパークSであると思われる。
㉘熊本・阿曽観光ホテル
恐怖の現場の15作目【~禁断の地 永久に、永遠に~ VOL.1】のコーナー【震撼…霊魂が誘う迷宮霊界】の場所。
ここは古くから熊本県内でも有数のスポットとして知られる阿曽観光ホテルで大掛かりなロケで撮影されていたようだ。
㉙スカイレストニュー室戸
恐怖の現場の16作目【~禁断の地 永久に、永遠に~ VOL.2】のコーナー【戦慄…死霊たちが集う魔のランドマーク】の場所。
心霊スポットとして名高いが、廃墟観光スポットとしても有名なスカイレストニュー室戸がロケ地だったと思われる。
㉚廃喫茶いずみ
恐怖の現場の17作目【~終わりの始まり~ VOL.1】のコーナー【悪魔の御嶽、呪われた廃喫茶「いずみ」】の場所。
沖縄県宮古島に存在すると言われる元喫茶店であった『いずみ』という店。
知っている人間もごく少数というスポットであるらしいが・・・。
㉛佐賀県某所
恐怖の現場の18作目【~終わりの始まり~ VOL.2】のコーナー【古墳に棲みつく無数の霊魂】の場所。
佐賀県某所となっていたが、ここはおそらくは元が酒蔵であったと思われる伊万里廃屋という巨大な建物であった可能性が高い。
稲川淳二の恐怖の現場はやらせ?
稲川淳二の作品の中で、大人気シリーズとして、現在も新作を待っているファンが多い恐怖の現場。
心霊ドキュメンタリーという手法で構成されている作品であるが、こうした作品を見た人間の中には必ず『やらせ』かどうかの真偽を確かめようとする者が少なくない。
実際には演出という意味においての『やらせ』はあるに決まっている。
それがあるからこそ、作品として面白く仕上がるわけであるし、それは商業ベースにのせる映像作品であるならば、当たり前のようにして行われている。
だが、稲川淳二は本編中にもありのままを撮っていくというスタンスで望んでいるのも、このシリーズの魅力の一つだ。
実際に本編で起きて映像化されている発光現象や、いないはずの人の声などの怪奇現象の全てがやらせで仕組まれたものとは思えない。
しかし、それは見ている人間の判断に委ねられている。
一番、健全な楽しみ方としては、本物か?偽物か?というスタンスではなく、純粋に怖いものを楽しむというスタンスで鑑賞するのが、一番であると思っている。
おわりに
稲川淳二の関連作品の恐怖の現場の新作についての情報や、ロケ地で使われた場所や、やらせ疑惑などについて取り上げてみた。
筆者も稲川淳二の大ファンであり、別に心霊などは信じていないが、氏が好きということで楽しんでいる恐怖の現場シリーズ。
2019年の夏にもしかしたら新作が再びリリースされる期待を実は密かにもっていたりするのだった。