稲川淳二の季節が、いよいよ到来してきたといえる。
毎年、恒例の怪談ナイトも例年と変わらず盛況ぶりが期待される中、筆者も今年はライブ会場を訪れる予定を立てている。
個人的に氏の怖い話をランキングで、思いのままに書いてみよう。
稲川淳二について
キャンペーンでも、大変お世話になったんですが、
熊本の皆さん大丈夫ですか?
何もなければいいんですがね。
私、熊本を応援してるんですよ。がんばれ熊本!! pic.twitter.com/MbnxDOLAAG— 稲川淳二 (@Junji_Inagawa) 2016年8月31日
【名前】 稲川淳二(いながわじゅんじ)
【本名】 稲川良彦(いながわよしひこ)
【生年月日】 1947年8月21日
【星座】 しし座
【年齢】 69歳
【出身地】 東京都渋谷区
【血液型】 AB型
【所属】 ユニJオフィース
【デビュー】 1976年
稲川淳二は幼少期には故・安岡力也と友人関係であり、彼の死後までその交友関係は続いた。
元々はデザイナーであり、並行して舞台俳優として活動。
深夜ラジオ番組である【オールナイトニッポン】のパーソナリティーとしてメジャーデビュー。
パーソナリティーのから、所謂、芸人としてバラエティ番組に登場し、フジテレビの当時、看板番組であった【オレたちひょうきん族】でブレイク。
ビートたけしの番組に起用されることが多く、今でいう汚れ芸人的な扱いだったが、実はこの頃から怪談師としての活躍もしばしば見せていた。
俳優としても実績があり、人気テレビドラマ【ハングマン】シリーズ、NHK大河ドラマ【信長】では、ギャップを感じさせる演技を見せた。
1987年頃から怪談を収録したカセットテープを販売し、これがヒット。
続々、漫画や書籍を刊行し、1993年から怪談専門のライブをしたところ、これが大好評となり、今に至る。
稲川淳二の怖い話・個人的ランキング5位から3位
稲川淳二の怖い話は、これまでに400話以上語られてきていると言われており、実は本人も把握していないという。
個人的に一番、印象に残り、記憶にこびりついている話をランキングにしてみた。
5位・・・からの電話
学生時代の友人3人組A君とB君とC君が、奇妙ないたずら電話を受けたことからはじまる怖い話。
次々とかつての友人たちが死を遂げていく中で、残ったB君が電話ごしに、友人たちを死に誘った悪霊と対決する話。
話の内容からも、どこか臨場感が伝わって来て、すごくお気に入りの怖い話。
4位 あいつも来てた!
稲川淳二と旧知のマスコミ関係者の怖い話。
彼が社会人になって、人生が嫌になり、高校時代の自分を思い出しに群馬県の仲間たちと旅行した地へ赴く。
そこで過去に一緒に遊んだ友人も訪れていたことを知る。
この話は怖いというよりは、凄く切ない話という印象があり、すごくノスタルジックな気分になる。
氏の語りから、何となく情景が浮かんでくる様なそんな話です。
3位 愛人のマンション
実話ベースの怖い話であり、実際に大川興業の芸人・ピグモン勝田が死に至った背景を語っている。
更にそこには愛人関係であった中野美沙に痴情怨恨の末に命をとられたタレント佐々木つとむの逸話も加わり、ド級のインパクトを誇る怖い話だ。
点と点が繋がったかのような、どこかサスペンスチックな話でもあるわけだが、仮にこれはフィクションであったとしても、充分、破壊力満点の一話である。
稲川淳二の怖い話・個人的ランキング2位と1位
2位 北海道の花嫁
この話は怖い話の筈なんだけど、すごく心地よくなってしまう話。
稲川淳二が出演していた番組の衣装を担当していた男性の話であり、過去の淡い恋が北海道の地で奇妙な出来事を呼ぶという展開。
個人的には、もの凄く綺麗な不思議な話に思えてならない。
物語の主人公である衣装さんと、北海道で昔、知り合った女性が、時空を超えて一緒になろうとしていたというメルヘンな内容で、甘酸っぱい気持ちにもさせてくれる。
そんな一本ですね。
1位 生き人形
もはや、不動のぶっちぎりの稲川淳二の怖い話ですね。
数十年間に渡って繰り広げられる話で、人形師・前野博を中心に、彼が操る少女人形が起こす奇妙な出来事と悲劇の連鎖を語った戦慄の物語。
かつてはこれ一本まるまる映像作品がリリースされたこともあり、稲川淳二の多くの怖い話の中でも、凄まじいの破壊力を持つ内容です。
これが果たして本当に少女人形に憑りついた悪霊の成したことなのかは、証明不可能だしファンタジーに近いと個人的には正直思っている。
だけど、少女人形に関わった人間5人が変死を遂げていることは間違いないわけで、それだけでも普通ではない事象である。
加えてかつてはお茶の間の視聴者も巻き込んだ大騒動になったエピソードもあるから、怖い話としては盛り沢山の一本です。
おわりに
稲川淳二の数多くの怖い話から、個人的に頭にこびりついて離れない復唱可能な5本をランキングで取り上げてみた。
個人的には氏の脚色も怖い話の中では多いと感じるし、殆どが創作ではないかと思っている。
だが、真実かフェイクなんかはどうでもよく、ただ、氏の語り口で聴かされるこれらの怪談は、どこか生活感があり感情を揺さぶられる話ばかり。
そこにこそ大きな価値があり、充分、大事な時間やお金を支払ってでも聴くだけのクオリティがあると言えるものだ。