解脱会とは埼玉県北本市の新興宗教団体である。
新興宗教にはまる芸能人は多数いるが、果たしてこの聞き慣れない解脱会という宗教団体に有名人、芸能人は存在しているのだろうか?
大祭で食中毒騒ぎがあった概要と絡めて、ご覧頂こう。
解脱会とは一体なに?なに?
解脱会とは日本国内に6つの道場と海外に3つの協会を持つ新興宗教組織である。
昭和4年(1929年)から存在しており、全国に約10万人(99184名)の信者を擁しているという。
昭和4年(1929年)
立教
昭和5年(1930年)
12月 会の名称を「解脱会」と決定
会祖 岡野聖憲師、会長となる
昭和6年(1931年)
5月8日 第1回大祭を開催
昭和10年(1935年)
2月18日 月報『解脱教』創刊
昭和11年(1936年)
11月10日 萬霊魂祭塔が建立。
昭和12年(1937年)
7月 日支事変勃発。奉献金と慰問活動が始まる
昭和14年(1939年)
8月 靖国神社社頭対面遺児に対する慰問活動が始まる
昭和15年(1940年)
2月11日 太陽精神碑建立。
4月 宗教団体法施行に伴い、宗教結社解脱報恩感謝会設立
昭和16年(1941年)
4月1日 第1回三聖地巡拝を挙行
11月28日 岡野聖憲師頌徳碑建立
昭和19年(1944年)
10月 陸・海軍に航空戦闘機(報恩感謝号)各1機を献納
昭和20年(1945年)
8月、終戦後直ちに日本再建の活動を始める
昭和22年(1947年)
3月13日 宗教法人解脱報恩感謝会設立
昭和23年(1948年)
11月4日 会祖岡野聖憲師、遷化
11月12日 会祖、醍醐寺三宝院より「解脱金剛」の謚号贈られる
昭和26年(1951年)
11月28日 解脱金剛御生誕祭執行
昭和28年(1953年)
3月 法燈継承式にて、岡野聖氏、教主に就任
昭和29年(1954年)
11月3日 解脱金剛宝塔開眼法要
昭和32年(1957年)
6月 永田貴明氏、会長に就任
昭和36年(1961年)
1月 会の名称を「解脱会」と改める
昭和37年(1962年)
9月 岸田武男(英山)氏、教統に就任。教主を法主と改める
昭和41年(1966年)
8月 第1回青年部三聖地巡拝錬成
昭和44年(1969年)
9月7日 米国解脱霊廟落慶式典
昭和46年(1971年)
8月 岡野武徳氏、理事長に就任。
○解脱錬心館設立される
昭和53年(1978年)
10月 立教50年解脱金剛30年祭、奉祝記念大祭開催。太神社殿完成
昭和55年(1980年)
1月 岡野英祥氏、法嗣に決定
11月28日 解脱金剛御生誕百年祭
昭和56年(1981年)
9月 ハワイ解脱教会創設
昭和58年(1983年)
9月 米国五智聖堂落慶
昭和63年(1988年)
11月4日 解脱金剛40年祭。御寺泉涌寺・霊明殿のお屋根修理費を献納
平成5年(1993年)
1月 世界人類怨親平等大供養が始まる
平成7年(1995年)
1月17日 阪神淡路大震災起こる。義援金活動並びにボランティア活動を行なう
平成8年(1996年)
8月13日 カンボジアに学校を贈る「ビバ・カンボー」運動始まる
平成11年(1999年)
4月 岡野正氏、理事長に就任
平成19年(2007年)
4月 岡野英夫氏、理事長に就任
平成20年(2008年)
10月 岡野法主、第6代新日本宗教団体連合会理事長に就任
平成21年(2009年)
4月27日 岡野法主、日本宗教連盟理事長に就任
平成23年(2011年)
3月11日 東日本大震災起こる。様々な支援活動を行なう
平成25年(2013年)
3月10日 仙台市で東日本大震災慰霊供養を執行
平成27年(2015年)
4月 「副食を献じる運動」始まる
引用:解脱会より
活動内容は世界の貧しい地域に支援活動を行っており、主にミャンマー、カンボジアと交流があることが分かっている。
更には未来を担う子供たちへの育成にも重点をおいて、活動しているという。
解脱会の芸能人や有名人は誰がいる?
解脱会を調べていく上で、特に目立った芸能人や有名人の名前は挙げられていない。
と、いうことはそうした人間は存在していないといってもいいだろう。
何故ならば宗教組織、特に新興宗教は芸能人や有名人の様に、名前が立っている人間がいるのならば、積極的にその後の信者獲得の為に公表するのがセオリーであるからだ。
どんなに小さい新興宗教団体にも、これには例外が無いといえる。
何かの事情で伏せられているということもあるのかも知れないが、現在は特に目立った名前は公表されていない。
しかし、個人ブロガーの中には、音楽ユニット【ゆず】の北川悠仁の両親が解脱会の信者であったことを指摘。
だが、北川悠仁が売れる前にVシネマに出ていたもの作品の内容が解脱会のイメージを崩すものであるものを懸念して、脱会したのだという。
果たして、真実かどうかは現在は確かめる術がないようであるが、具体的な内容であるので、おそらくは近しき人間の証言に基づくものであるようだ。
解脱会の大祭(イベント)で何があったのか?
解脱会・主催の大祭(イベント)で2017年10月9日にあるアクシデントが起きた。
9日午前、埼玉県北本市で行われていた宗教団体のイベントで、参加者13人が吐き気や腹痛を訴え、病院に搬送された。
埼玉県によると9日午前10時30分ごろ、北本市の宗教団体・「解脱会」の施設で、男性職員から「50代の男性が腹痛を訴えている」と119番通報があった。
救急隊がかけつけると、ほかにも吐き気や腹痛を訴えている人がいて、20歳から80歳の男女13人が病院に搬送された。いずれも命に別条はないという。
「解脱会」は、この施設で5000人規模のイベントを開催していたという。
警察によると、13人はいずれも8日夜、バスでやってきた参加者で、このうちの1人が作ってきた「おにぎり」を食べていたという。警察は食中毒の疑いもあるとみて調べている。
引用:Livedoorより
幸いなことに死者が出なかったのは何よりであり、特に何かの事件性もなく参加した信者の面々も安堵の気持ちになっていることだろう。
宗教組織同士の対立のはての事件というものでもなさそうなので、単なる不運な事故であるとみていいと思われる。
おわりに
解脱会という宗教組織があるというのは、驚きであり、そもそも解脱という言葉自体は、オウム真理教の問題から一躍、有名キーワードになったと認識している。
しかし解脱会は昭和4年から既に存在していたということで、非常に歴史が古い由緒正しい団体であることも分かった。
あまり聞き慣れないのも芸能人や有名人が入信しているという事実がない為とも考えられる。
日本は信仰の自由が約束されている国であり、だからこそあらゆる宗教団体にとって運営がしやすい世界最高峰の国であると言える。
願わくばそれらを頼る人間の未来を有意義に幸せな方向へと、変わらずに導いていってほしいものである。