浅間山荘事件の舞台となった忌まわしき山荘は現在も残っている。
しかし、地図には既にその名前は記載されておらずに、来訪するには非常に困難な場所となっているようだ。
今、事件探訪の際に行くのであれば、どう行けばいいのかを調べてみました。
浅間山荘事件の場所は地図には無い
浅間山荘事件の際、犯人らが立て籠り、放水や鉄球攻撃などで破壊された山荘の住所は【長野県軽井沢町大字発地字牛道514-181番地】である。
が、この住所を地図などで調べてみても、浅間山荘は既に地図上にはない。
試しに上記の住所をGoogle地図で調べてみても、示す場所は(株)レイクニュータウンの管理事務所のみ。
ちなみにレイクニュータウン内に浅間山荘はあるのだが、これが非常にややこしい作りになっているのだ。
だが、現在は使われていない浅間山荘であるが、今でも確実に残っており、誰でもその外観を見ることは可能なのである。
浅間山荘事件の場所の今はどうなっている?
事件の舞台となった浅間山荘は本来ならば取り壊されていても不思議ではない。
が、実は既に所有者は当時の人間とは異なり、現在は中国系企業が買収した状態になっており放置されているという。
旅ブロガーや事件に関心のある人間たちの間では、浅間山荘は観光スポット化しており、今の様子を写真画像などで見ることは容易い。
昨今になり某テレビメディアが50年後のあさま山荘ということで特集を組んだ動画があるので、それをシェアしてみよう。
実際に今、もしも浅間山荘を訪れたい場合には、どうやって行くのがいいのかの要点を紐解いてみよう。
浅間山荘事件の場所に現在はどう行けばいいのか?
現在、浅間山荘事件の現場となった建物に行くのであれば、今も地図にある【(株)レイクニュータウンの管理事務所】に辿り着く必要がある。
山荘のある場所は軽井沢という日本有数の観光スポットなので、電車やバスの移動インフラは整っている。
問題は【(株)レイクニュータウンの管理事務所】に辿り着いてからである。
夏のシーズン中は賑わう場所であるが、他の季節に赴くと人の姿が極端に減り、さながらゴーストタウン化してしまう。
レイクニュータウンの入り口とおぼしき場所には現在は使われていない料金所のような建物があるので、これが目印となる。
ここをスタート地点として進んでいくわけだが、レイクニュータウン内部は複雑怪奇な迷路のような状態であるので、進んだ道をメモをとるなり何なりして覚えておかないと、ほぼ確実に迷子になるだろう。
入口を背に進んでいくと、赤い尖った屋根の目印になりそうな建物が見えてくる。
この建物のある側道は白い柵で装飾されているので、この道を進むと【からまつ通り】と書かれた立て札のT字路に差し掛かる。
T字路の左側に進んでいくと、道幅は極端に狭くなるが、程なく分岐が出てくるので、更に左へ進行する。
急カーブや傾斜が多くなるので、車にしても徒歩にしても相当な労力を使うのは覚悟しなければならない。
進行していくとロータリーの様に広い空間に出て、またしても分岐している。
どちらに進んでも浅間山荘に辿り着けるが、右側の道をいくと浅間山荘を下から眺める形となる。
左にいくと浅間山荘を上から見下ろす形となるので、このロータリー付近は重要なポイントとなる。
左右、どちら側に進んでいっても、眼前に広がるのが赤い屋根の建物であり、それが浅間山荘である。
現在の浅間山荘は事件のあった時に鉄球攻撃や犯人らによって荒らされたり壊された部分は補修されている。
誰も使っている形跡はないのだが、度々、誰かがきて管理している様であり、勝手に侵入したりするとそれ相応のリスクを伴うことになるだろう。
ここを訪れた多くの旅マニアやブロガーなども、外観は確認しても中まで入っている人間はいないのは、そういったことを懸念してのことである。
おわりに
浅間山荘事件の起きた場所は現在、どうなっているのかを調べてみた。
地図などを見ても、近くにはいけるものの、最後はやはり辿り着くためには相応の労力を必要とされる。
南軽井沢の地で山奥である為に、携帯電話の電波も通りが悪い為に、今、訪れるとなると相当な意識を持っていかなければ、最悪は遭難という事態にもなりかねない。
だが、苦労して辿り着いただけの歴史を感じさせる圧倒感が味わえるのは、間違いないと思われる。
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