新潟県糸魚川市の大規模な火事の報道が猛威を奮っている。
この火災の火元は既に
判明されているようであり、出火原因などの特定が急がれている。
糸魚川市の火事は
何故、起きてしまったのかを見ていこう。
糸魚川市の火事の火元は?
12月22日の午前10時半に発生した火事は、
依然と消火活動が続けられている。
報道によるとこの火災を招いた大元は
飲食店からの出火が元々の発端であるそうだ。
飲食店とはラーメン店であり、多くの報道では伏せられているが、日本経済新聞が詳しい店名を報道していたようだ。
駅近くは古い木造家屋や建物が密集しており、
火元の上海軒も設備が古かったせいか、
それも延焼のスピードを速めたと思われる。
この上海軒は昭和の情緒を色濃く残しており、
常連客で普段は賑わっていると評判のラーメン店だったようだ。
駅前は古い家が多いので、火が広がってしまった。
(火元とされる)ラーメン店にも良く行きました。
残念で、悲しい。
こう語るのは地元の女性民間人。
突然の火災は甚大な被害を及ぼして、
今尚、完全鎮火に至ってはいないが、糸魚川市の
大規模火災の原因は果たして何なのであろうか?
糸魚川市の火事の原因はフェーン現象によるものか?
いくら家屋が古く、密集していた地帯で火事が起きたとは言え、
ここまでの大規模火災というからには、
特別な原因があるのではないか?と、感じる。
糸魚川市は元から南風が
強いことが特徴であると語る地元住民の証言もある。
そして、気象庁が発表した火災当日の気象情報によると、
日本海側の低気圧に南からの強風が吹きこんだという。
それにより、フェーン現象と言われる
自然現象が糸魚川市の大規模火災の原因と思われる様だ。
フェーン現象とは、山の斜面に風が当たり、気流が暖かくなる。
そして、それが山を越えて、下降気流となり乾いた風として、山の麓などの地帯の気温が上がること
燃えやすい家屋が並ぶところに、乾燥し気温が上がった状態で、
更に強風が吹きつけたとなれば、迅速に消火活動を行うのは非常に困難であろう。
現在はこれ以上の延焼の可能性は無いと、
火事もほぼ全て消し止められたということで
鎮圧状態という情報が出ている。
おわりに
しかし糸魚川市のこの度の火元となった上海軒の火事から、
自然現象の勢いもあり大規模火災になった被害は甚大なものだ。
140棟もの家屋が焼け落ちて、
744名の住民に避難勧告が出されるという状態。
過去20年間の日本の火災事例の中では、
最悪のケースとなったということであり、その衝撃度合いが伺える。
そんな中でも犠牲者が一人も出なかったことは幸いである。