全世界を震撼させている新型コロナウイルスの悪影響は2020年3月は悪化の一途を辿っている。
こんな状態がいつまで続くのか?を懸念し、様々な分野に多大な損失を与えているのが現状だ。
こうした伝染病の類は現時点では過去の例を紐解いていくことしか出来ない。
それらをまとめた上で現状を考察してみることにしよう。
コロナウイルスとは?
最初にそもそも『コロナウイルス』とは何なのかを軽く解説しておこう。
コロナウイルスは1960年代に最初に発見されており、元は鳥類の体内から見つかったものであった。
後にこれらウイルスが風邪をひいた人間の菌と合わさったことで、現在のコロナウイルスに進化したといっていいだろう。
2003年に猛威を奮ったSARS、2012年にMERSが流行したが、これらも実はコロナウイルスが派生したウイルスである。
現在のコロナウイルスは2003年のSARSのグループに属するウイルスであり、2019年11月に中国・武漢市にて確認された。
その後、4ヶ月に渡って爆発的に世界中に感染者を増やし続けて、今に至るのだ。
コロナウイルスはいつまで続くのか?を紐解く過去の例
新型コロナウイルスは前述したように、5ヶ月前に発見されたばかりの若いウイルスであると言える。
現在、発表されている情報を見ると、感染すればこれを抑えるワクチンは存在していないとされている。
(2020年3月時点では)
なので、いつまで続くのか?の具体的な日時などは、誰にも明確な答えは現時点では出せないといっていい。
ただ、過去のコロナウイルスの発生と終息までの期間を紐解くことによって、現在のコロナウイルスがいつまで続くのか?を類推することは可能である。
かつて猛威を奮ったSARSやMERSなども発見当初は有効的なワクチンなどがないと言われていた。
しかし、2003年3月から発生したSARSは僅か4ヶ月で感染の広がりが終息し、2004年5月以降は全く発生が確認されることはなかった。
SARSコロナウイルスは2003年4月以降にオランダの研究チームが原因を特定し、7月5日には世界保健機関(通称・WHO)がSARSコロナウイルスの活動を封じ込める成功を発表した。
これにより、翌年2004年以降は5月まで、各地で感染者が出ることはあったものの、脅威ではなくなり、その後は終息した。
2003年のSARSの時は約1年2か月で終息を迎えた。(14ヶ月)
2015年韓国で猛威を奮い混乱に陥れたMERSは、実のところ終息してはいなかった。
2012年9月にSERSが確認された後、2013年5月時点で有効的な治療方法も感染経路などの重要なことが何も分からない状態であったという。
MERSに感染した人間が確認された地域は主に中東地域であり、旅行者を介して米、仏、英などにも広がった。
だが、2015年6月に京都府立大学の研究グループが、MERSコロナウイルスに対しての予防に多大な効果がある抗体を精製することに成功。
それらを元にした予防スプレーを大量生産したことにより、感染力を飛躍的に低下させることに成功した。
しかし、MERSに関して言えば、SARSとは違って未だに感染者が数千人おり、死亡者もいる状態なのだ。
ところがMERSに関して言えば、前述した様に強力な予防対策が一般化したことで、人々の中では脅威を感じる病気ではなくなったと見るのが妥当。
2012年9月に発見されたMERSが脅威ではなくなったのは、2015年6月とすると、この期間は2年9カ月である。(33ヶ月)
コロナウイルスがいつまで続くのか?に関する考察
過去の旧型といえるコロナウイルスの例を紐解いて、現在、世界を大混乱に陥れている新型コロナウイルスを見ていこう。
SARS-CoV2(←重要)と命名されているコロナウイルスであるが、ワクチンや抗ウイルス薬は開発されていない。
現在、様々な研究機関がワクチン及び、抗ウイルス薬の開発に躍起になっている。
これらが大量生産化されて、一般に普及するようになったら、終息はあっという間に起きるのではないだろうか?
2003年のSARSを例で見れば、およそ1年強で終息を見たので、現在、我々が出来ることは何としても新型コロナウイルスにかからないことしか対処のしようがない。
筆者の見解であれば、現時点では『いつまで続くのか?』の問いの答えとしては『誰にも分からない。』というしかない。
だが、遅かれ早かれ終息するのは間違いないのは、過去の歴史が証明している。
それに加えて、新型コロナウイルスそのものに感染し、死亡した人間は現在のところ日本では7人である。
そして世界においては現在の段階で357人という発表がなされている。
この死亡者はいずれも高齢者であるということであり、抵抗力が老化により弱まった人々なのだ。
コロナウイルスそのものはインフルエンザなどと比べても、弱いウイルスであるので個人的にはあまり驚異的ではないと考えているのが現在の感想だ。
コロナウイルスがいつまで続くのか?よりも・・・
過去の例を紐解いて感じたことを、この記事の最後につづってみる。
一番、重要な点としては、そもそも『コロナウイルス』に感染しないことであると感じている。
そして、その予防というのは誰にでも簡単に出来る方法だ。
手洗い、うがいをしっかりとすることだったり、体温を常に保っている様にするとか簡単なことばかり。
筆者は海外に行くということもないし、仕事で頻繁に外出するということもないのだが、こうした日々の習慣は欠かさずに行っている。
コロナウイルスそのものは前述した様に強力なウイルスではなので、70%のアルコール消毒ですぐに死滅する程度のもの。
普段の日常で数秒~数分で終わる些細な行動だけで、未然に防げる程度のものである。
重要なのは日々の心掛けと些細な予防策に尽きるのではないだろうか?
突然、世界を混乱に陥れた新型コロナウイルスに関しては、個人的に思うことが沢山あるので、今後は事態が終息するまで様々な方向からコロナウイルスに関して紐解いていく所存だ。